第228章

島宮奈々未は、考えれば考えるほど胸が痛んだ。

  丹羽光世はその変化に気づかないまま、続ける。

「うん。俺は子どもの母親と結婚しなきゃいけない。責任を取って、ちゃんとけじめをつける……」

  子どもの母親――それは島宮奈々未本人だ。丹羽光世はもちろん奈々未を娶るつもりでいる。けれど当の奈々未は、まだそれを知らない。

  丹羽光世が言い終える前に、島宮奈々未はぷいと顔を背け、灰のような表情で言った。

「……もう決まったのね。あなたと私は、縁があっても結ばれない運命だったんだわ、丹羽光世。彼女と結婚して。私のことなんて気にしなくていい。子どもたちは私が育てるから。大きくなったら言ってあ...

ログインして続きを読む